生き生きとした街づくりに貢献したい、明日を担う子どもや若者たちを支援したい、みんなが平和に暮らせる世界をつくりたい……そんな思いを胸に、私たちは、それぞれの地域社会に根づいて活動しています。さまざまな職業、国、文化、地域社会の人びとが協力するロータリーでは、想像を超えた素晴らしいことが実現できます。
多角的なアプローチ:さまざまな職業や専門スキルをもつ人たちが、アイデアや知識を寄せ合って活動しています。
各分野のリーダー:あらゆる分野の第一線で活躍するリーダーが、それぞれの持ち味を生かして街づくりや教育支援、社会問題に取り組んでいます。
結果を見届ける責任感:末永い変化をもたらすために、情熱と責任感をもって活動しています。
ローカルな活動とグローバルな活動:私たちは地元地域での草の根の活動だけでなく、国境を越えた人道的活動にも力を入れています。
世界中の地域社会を少しずつ良くしているロータリー。その裏には、粘り強く活動する会員一人ひとりの努力があります。また、ロータリー財団を通じて、会員や支援者の皆さまからの寄付が責任をもって管理され、地域社会への支援や教育、保健、平和推進といった活動の補助金となって活かされています。このようにロータリーでは、社会的・倫理的責任を自覚した会員が、世界中の地域に変化をもたらすロータリーの使命を遂行しています。
世界中にクラブをもつロータリーの今があるのは、1905年の創設時から100年以上にわたり、変わりゆく世界のニーズに応えてきた奉仕の歴史があるからです。世界大戦や地域紛争など国際社会が不安で包まれたときも、ロータリーは信念を持ちつづけて活動し、国連の創設にも大きくかかわりました。
単に社会貢献をすれば責任あるリーダーになれるわけではありません。私たちは、支援者からの信頼に応えて、ご寄付の影響を最大限に引き出すことを大切にしています。
各地のロータリークラブが地元のニーズに応じた独自の活動を行っている一方、ロータリーは世界共通の重点分野を定め、大きな成果をもたらす活動も重視しています。ロータリーでは、グローバル補助金をはじめとするリソースを提供して、平和の推進、疾病との闘い、きれいな水の提供、母子の健康、教育の支援、地域経済の発展を応援しています。
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある:
「ロータリーの目的」の4つの項目は、等しく重要な意味を持ち、また同時に行動を起こさなければならないものであるということで、RI理事会の意見が一致した。
(ロータリ一章典26.020)。
霊峰白山を仰ぐ加賀平野の中でも、日に幾度か湖面の色が変化すると言われる柴山潟から望む日本三名山の一つ、白山の姿は、最も美しく一幅の絵模様と思われます。
その様芯白山にあやかり、クラブ名に冠しました。
水色の部分は1993年6月、ラムサール条約登録湿地と芯り、国際的にも貴重な財産とな った鴨池を表しております。
加えて、加賀市のシンボルマークでもある力モ丸君と市の花に制定されている花しょうぶを配しました。このパナーは、豊かな自然に恵まれた加賀市をイメージしたものです。
フランチェスコ・アレッツォ
ラグーザ・ロータリークラブ
イタリア
親愛なる友人の皆さま
2週間前、私は自宅の居間で孫たちと遊んでいました。その数日後、私はカルガリー行きの飛行機に乗り、この素晴らしい組織を率いるという突然の責任を負うこととなりました。
人生はあっという間に過ぎますが、自分がいるべき場所に導いてくれるものです。
今年度の始まりに、次の明確なメッセージをお伝えしたいと思います:よいことのために手を取りあおう。
シンプルながら、力強いフレーズです。ロータリーでは、あらゆる取り組み、日々の奉仕、入会してくる新会員、世界的な課題への対応の裏に、二つのことがあります。
それは「友情」と「信頼」です。
強いクラブは、友情と信頼によって築かれます。私たちは、友情と信頼のもとに有意義なパートナーシップを築き、世界的な問題を各地域で解決へと導きます。
私たちは、肩書や称賛のためでなく、謙虚さ、人間性、思いやりをもってリーダーシップを発揮します。しかし、実のところ、このようなリーダーシップは必ずしも簡単ではありません。私たちは人間であり、間違えることもあります。
意見が対立することもありますが、ロータリーではより大きな視点が求められます。
ロータリーのビジョン声明の全文を見てみましょう:
「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています」
特に肝心なのは、「自分自身の中で」という部分です。
なぜなら、変革とは戦略から始まるものではないからです。
変革は、一人ひとりの人格や互いへの接し方から始まります。
どのように耳を傾け、サポートし、奉仕するかということから始まるのです。
今年度、そのことを胸にリーダーシップを発揮していただくようお願いいたします。
関係を通じてロータリーを成長させ、より親しみやすく、柔軟で、新しいアイデアを受け入れるクラブとなり、1年という枠を超えてビッグに考えてください。
私たちの任期はあっという間ですが、継続性とビジョンを持って計画、行動すれば、末長いインパクトを生むことができます。私たちの優先事項が、会員増強、ポリオ、平和であることも忘れないようにしましょう。
かつてないほどポリオの根絶に近づいていますが、ここで歩みを止めるわけにはいきません。
世界の子どもたちとの約束を守らなければなりません。
また、ロータリーは1世紀以上にわたって平和を構築してきました。
安全な水のシステム、青少年交換、母子の健康プロジェクトなど、あらゆる活動が平和へのステップとなります。
私が若き職業人としてロータリーに入会したとき、役に立ちたいと強く思っていましたが、人前で話すことを恐れていました。
ロータリアンの仲間たちが私を信頼し、さまざまな役割を担うよう背中を押してくれました。
そうする中で、ロータリーが私の人生を変えました。ロータリーは、勇気と目的を与えてくれました。
何よりも、皆さま、すなわち世界中の友人、チーム、ファミリーを与えてくれました。
友人の皆さま、引き出しの奥にしまっていた夢、特に大きすぎたり大胆すぎたりして実現できないと思っていた夢を、取り出すときが来ました。
その夢に光を当てましょう。
クラブ、地域社会、そして世界のために、よいことのために手を取りあおうではありませんか。
リーダーとして奉仕するだけでなく、喜び、つながり、愛に満ちた1年といたしましょう。
感謝と敬意を込めて
2025-26年度国際ロータリー会長
フランチェスコ・アレッツォ
2025-26年度 RI会長プロフィール
アレッツォ氏は、矯正歯科医として個人の診療所を構えています。
イタリア、ヨーロッパ、アメリカの矯正歯科協会のメンバーとして国際的に活動しています。
ラグーサ県のNational Association of Italian Dentistsの副会長であり、National Trust for Italyの創設者であり、同団体で7年間ラグーサ県を代表しました。
また、マルタ主権騎士団内の名誉と献身の騎士です。
30年以上のロータリー会員であるアレッツォ氏は、合同戦略計画委員会副委員長、RI理事、ラーニングファシリテーター、地区大会での会長代理を歴任したほか、ロータリー財団のメジャードナーおよびべネファクターでもあります。
アナ・マリア・クリシオーネ夫人は、観光業界の起業家で、お二人には二人のお子さんがいます。